アクサルタ社、2022年版世界自動車人気色調査報告書を発表

市場動向調査70年目のレポート


データが示すニュートラルカラーの根強い人気

 グレン・ミルズ(米国ペンシルベニア州)‐塗料製造の大手グローバル企業であるアクサルタコーティングシステムズ社(ニューヨーク証券取引所略号:AXTA)が、第70回世界自動車人気色調査報告書を発表しました。アクサルタ社の年次人気色調査報告書は、1953年に初めて発表されて以来、自動車業界で最も歴史が長く、最も包括的な色に関する報告書と広く認識されるようになりました。

アクサルタ社のロバート・シュネル(グローバルセールス&プロダクトマネジメント担当バイスプレジデント)は、次のように話しています。「今の自動車は、かつてないほど活気であふれています。例えば、車体のホワイト色は、1950年代のホワイト色のバリエーションより明るく、干渉色のフレークによって輝きを放っています。現在、路上を走行する自動車の82%が、ホワイト、ブラック、グレー、シルバーのいずれかの色で塗装されています」。

世界的に見ると、最も人気が高いのがホワイト系の色で、路上を走行する自動車の合計34%がこの色で塗装され、内訳はパールホワイトが14%、ソリッドホワイトが20%となっています。次いで光輝顔料が配合され輝きを放つディープブラック系の色が21%を占めています。また、グレー系の色(19%)は、多彩な色相で表現され、光輝感を持っています。カラフルなブルー色(8%)、レッド色(5%)、グリーン色(1%)のバリエーションは、全体的に彩度が高く、複雑な光輝感を持っていることも分かりました。

アクサルタ社の自動車人気色調査報告書の全文は、ネット上で読むことができます。この報告書はアクサルタ社のカラートレンド報告書と共に、同社の国際的カラーエキスパートのチームによってまとめられた自動車塗色の歴史と将来展望が記載されており、消費者の好みに関する知見は、世界各国の自動車メーカーの心をつかみ、適切な情報に基づいた自動車塗色に関する意思決定に役立っています。